大浦家日記~7月号~

皆さんこんばんは(●´∀`)ノ

あきひこです。

月日が過ぎるのは早いもので、

私が会社を設立して今月で1年が経ちました。

たくさんの応援して下さる人達のおかげで、

大浦家もあと1名で満床。

なんとかここまで来る事ができました。

あらためて御礼申し上げます。

本当にありがとうございました!!

これから2年、3年ともっともっと生活が楽しめる住処を目指し、

日々、邁進して参ります。

今後とも、温かく見守って頂ければ幸いです。

 

「葛藤」

(※今回の主人公はあきひこです。自分への戒めの為9.9割、

大浦家や私の想いを知って頂く為0.1割の内容なので、読み飛ばしてもらって構いません。)

 

大浦家日記4月号で紹介したシマさん。

日記で書いた通り、入居してしばらくして落ち着いたかに見えましたが、その後、幻覚症状が再発。

夜中に様々な幻覚を見ては大声を出したり、幻覚に導かれ動き出し、転倒する。

うまくポータブルトイレ内で用を足せず放尿してしまう。などなど。

徘徊や物取られ妄想などの一般的な認知症の症状の場合であれば対応の仕様があるものの、

幻覚という手も足も出ない症状に、

すごいとか、優しいとよく言われるさすがのあきひこもやはり人間。

イラっとしてつい強い言葉で当たってしまう事も正直ありました。

その度にこれは本人ではなく病気がさせている事なのにと後悔。

焦っていました。

なぜなら、5月にアッコさんが隣の半個室に入居予定だったからです。

どうしよう・・・

このままではアッコさんに迷惑をかけてしまう・・・。

状況をお伝えしていたご家族は、

私が言うまでもなく大浦家を出て行く事を覚悟され、

次の行き先が決まるまで何とか置いてもらえないかと話してきました。

実際、悩みました。

シマさんにかかる多大な労力、そして先に控えた入居。

どうしよう・・・。

「やるだけのことはやったよ。新しい入居者の方にまで迷惑はかけられないだろ。

退去してもらったら全て解決するんだから、家族に退去のお願いをして楽になろう。」

と、私の心の一部が囁きます。

結局、私はご家族に退去の話しはせず、精神科受診にて昼間に影響が出ない範囲で

夜間しっかり眠れるように眠剤の調整をお願いする事にしました。

そして、新たに入居したアッコさんに迷惑をかけず、すぐに対応出来るよう、

シマさんを私の部屋でみる事にしました。

そして現在。

まだ時折幻覚は現れるものの、

激しい物は少なくなり、夜はほぼ眠れる様になりました。

今シマさんは私の側でぐっすり眠っています。

本人曰く、独りは寂しいけん兄ちゃんと一緒の部屋の方が良い。

だそうです。

もしかしたら孤独感や不安感が幻覚に強く作用してたのかもしれません。

もし、あの時私が投げ出していたらシマさんがこんなに穏やかに眠れる事はなかったかもしれません。

そう思うと、本当に良かった。

そして、シマさんを放り出そうと少しでも思った自分が恥ずかしい。

あの時、私を思い留めたのは、私の夢であり、大浦家を作った理由でした。

『認知症や介護が必要な人が普通に生活出来る場所を創りたい!』

「それを目指している私が放り出して良いわけがない!

それじゃあ普通の施設と変わらんやん!」

と、思ったからです。

人間追い詰められると初心も忘れ、馬鹿なことを考えるもんですね。

シマさん本当にごめんなさい。

そして、ありがとうございます。

と、いう事でシマさんが私と相部屋になった為、

定員が1名増えたのでした。

(※定員が9名から10名になりました。)

 

「接し方を変える」

 

6月2日。

マルコさんは大浦家にやって来ました。

ー「彼女の場合、身体は元気ですが、アルツハイマー型の認知症がかなり進行しています。

記憶障害はもちろんですが、それに伴う症状として、もの盗られ妄想があります。

(※自分の物を誰かに盗まれるという気持ちに襲われる症状)

さらに物を盗られるという恐怖からか、歯磨きの際、入れ歯を外す事、着替えや、お風呂に入る事に対しての拒否も見られます。

お風呂は清潔保持の為に拒否のある本人には申し訳ないが、

初めの頃は3人、最近は2人がかりで入れています。

また、自分の物だと思った物は盗られない様に身に付けている服やズボンの中に入れてしまいます。

その度に本人が気付かないタイミングを見て、スタッフが回収しています。」と、

入居前の面談で訪ねたショートステイ先の担当の方が、

斜め向かいで何の話をしているのかわからず、

こちらに笑顔を向けて座っている本人を見て、

困った様な苦笑いで状況を話します。

私は、その場で同席頂いた担当ケアマネさんに、

「受入れOKです。ただ、お風呂については、無理に入れる事はしません。

それで良ければ問題ありません。」と伝えました。

私があまりに即答で回答したせいか、

ケアマネさんは心配顔で、

「受入れが難しければすぐに言って下さいね。何とかしますので。」

と気遣って下さいました。

マルコさんの様に身体は元気で認知症の進行に伴う周辺症状が強く出るタイプの場合、

身体的には問題がないため、本人の行動を止めることが難しく、ある意味、一番介護が難しいタイプです。

私の経験上このタイプの場合、受入れを断られるケースも多く、受入れ先が見つかったとしても、

本人が自分らしく楽しく生活出来る様なサービスを受けられる場所は、あまりないと思います。

場合によっては、薬によって行動を制限する事を求められる場合もあります。

認知症の方を専門としてずっとやって来た私やスタッフとしては、

日常的に関わって来たタイプであり、

以前ホームページ版大浦家日記で書いた、

通常の介護と認知症の介護の違いを見せる事の出来る、正に腕の見せ所。

認知症の方への対応は言わば精神的介護なので通常の介護とは別物。

その接し方も変わってきます。

では接し方の違いでどう変わるのか。

お風呂は、初回からスタッフ1人の対応で無理強いする事なく入る事が出来ています。

歯磨きはもちろん、朝晩の寝間着や洋服への着替えも声掛けのみで自身で着替えています。

自分のコップを服に仕舞う事は依然見られるものの、自分から取り出しスタッフへ渡す事もチラホラ見られる様になってきました。

入居して間もありませんが、既にこれだけの変化があります。

どちらが良いと言う話ではなく、

その方に合わせた接し方がとても大切なんだと思います。

これから大浦家でマルコさんがどの様に変わって行くのか。

とっても楽しみです。

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