皆さんこんばんは(●´∀`)ノ
あきひこです。
先日に引き続き、今月2回目のHP版大浦家日記オリジナル投稿です。
今回は、大浦家の仕組みについてお話しします。
またまた少し長くなりますが、あしからず。
皆さんは、『閉鎖的』という言葉にどんなイメージを持っていますか?
例えば、「大浦家は閉鎖的なシェアハウスらしいよ。」と、
誰かが大浦家の噂話をしているのを聞いたら、
大浦家に対してどんなイメージを持つでしょうか?
おそらく、悪いイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
『閉鎖的』を辞書で調べてみると、
―自分自身、または仲間内の殻に閉じこもって外部のものを受け入れようとしないさま。
とあり、確かに意味も何となく悪い感じがします。
でも私は、『閉鎖的』って実は、良い事なんじゃないかって思っています。
私の理解力不足かもしれませんが、私の感覚としては、
「 仲良し・強い絆・信頼 = 閉鎖的 」
なのです。
仲良し二人組の間には、なかなか三人目が入り込む隙はありません。
強い絆で結ばれた家族に他人が入っても、同じ強さの絆を築くのは困難。
絶対的に信頼している取引先を変える事はない。
長い時間を共にし、様々な経験を共有して築いてきた人間関係は、
自然と閉鎖的になるのではないか。
そう感じるので、どうしても悪く思えません。
ただ、一般的に閉鎖的だと良くないと言っている意味もよくわかります。
最近、介護施設や障害者施設の虐待のニュースをよく見かけます。
閉鎖的な空間だと、そういった事が行われていても隠ぺいされ、周りが気付きにくく、
本人も外部へ助けを求め難い。
だからこそ、そういった事の無い様に開放的にして、
常に外部から見守れる状態をつくることが、
正しいサービスを行う上でも、利用者の安心を確保する上でも好ましい。
私が大浦家を創る際一番に思い描いたのは、
『家族のように生活する場』
そして、
『利用者家族も安心できる場所』
です。
なので、先に話したような良い面での閉鎖性を築きつつ、
家族が普段の利用者の様子をしっかり把握する事の出来る開放性を実現できたらと考えました。
「閉鎖的に開放する。」矛盾してますが、
感覚として、それをテーマに仕組みを考えました。
そしてそのための仕組みの一つが、大浦家の報告方法です。
大浦家はシェアハウスなので、介護施設の様な日々の記録などはつけません。
そのかわり、一日の終わりにご家族に下記のような報告のメールをしています。
~~~~~~~~~~~~~(報告メール例)~~~~~~~~~~~~~
こんばんは(^-^)
大浦家の砂川です。
今日はお手伝い、体操、お出掛け、訪問診療の診察などをして過ごしております。
訪問診療は特に問題なく、定期のお薬が処方されております。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんな感じ。
この様に写真を添付して報告する事で、
今日は何をして過ごしたかだけでなく、
その時の様子なども一目瞭然でわかります。
また、こちらも簡単な文章と写真の添付だけなので、
ひとり1分もかからず報告出来、作業に時間を取られる事はありません。
大浦家のご家族はこの報告メールが毎日送られてくるので、
今日何をしたか、楽しく過ごしているか、異変がないかなど、
しっかりと把握できるので、施設から大浦家に入居された方のご家族などには特に評判が良く、
安心して任せて頂けていると感じます。
また、気になる点や要望、連絡事項も大浦家へメールで伝える事が出来るので、
大浦家に対して変な遠慮をする事がなく、気軽にやりとりをして頂いてます。
いかがでしょうか?
個人的には、介護施設のような介護記録をつけるよりも断然いいと思っています。
介護記録は何時にトイレに行ったとか、何時にリハビリをしたとか、
文字で把握はできますが、その時の様子まではわかりません。
また、笑顔でレクレーションに参加と書いていても、
心から楽しんでいる笑顔なのか、愛想笑いなのか。
そこまではわかりません。
文字で長々と書くよりも、その時の写真が一枚あるだけで、
なにも書かなくてもご家族はわかります。
なので、大浦家の入居者のご家族は誰よりも本人がどう過ごしているか知っています。
先日、こんなことがありました。
ある入居者の方から、今まで週3回通っていたデイサービスを辞めたいとの申し出があり、
ご家族と本人でよく話し合った結果、デイを辞める事になりました。
デイを辞めるにあたり、介護サービスが変更となる為、
担当のケアマネージャーやデイの方、福祉用具の方など関係者が集まり、
会議をする事になりました。
会議の後、ご家族はなにやらケアマネージャーやデイの方にご立腹の様子。
話を聞くと、ケアマネジャーに、
「デイを辞めたら外部との関わりが無くなるので、
閉鎖的になり、大浦家内部で何をしているかわからないので危ない。」
と、言うような事を言われたそうです。
普通は外部の方にそう言われると不安になりますが、
ケアマネジャーやデイの方以上に本人の大浦家での生活の様子を知っているご家族は、
全く不安になる事はなく、逆に大浦家に対してそんな疑念を持つケアマネジャーに怒りを覚えたという話でした。
(※ケアマネジャーとデイサービスが同じ会社という事もあり、
素直に聞き入れられなかった部分もあるかもしれません。)
報告以外にも閉鎖的なマイナス要素を無くす仕組みがあります。
①外部サービスの利用・サービス業者の自由選択、
②何かあったとしても隠ぺいする必要のない形があります。
①は、シェアハウスなので当然と言えば当然ですが、もし介護サービスの利用などをする場合、
介護施設などの場合、その施設を運営している会社の介護サービスしか利用できなかったりしますが、
大浦家は自分の好きなサービス・業者を自由に選択できます。
これは、もし大浦家に対して不安や疑念があった場合に利用して頂く事で、
信頼できる第三者から大浦家を見てもらう方法として、有効だと思っています。
②は、必要最小限の責任しか負わないという事。
大浦家は共同生活しているアパートの様なものであり、基本的に自由。
不自由な部分のお手伝いや外出活動を積極的に行っていますが、
これはあくまで大浦家の入居者に楽しく、元気に過ごしてほしいという善意の扶助で行っています。
なので、毎回必ずお手伝いをする事を保証しているものではありません。
必ず必要な事で、しっかりとしたサービスを受けたい場合は、
外部の介護サービスを契約して頂く様、入居前にしっかりと説明しています。
また、こちらが本人に危害を加えたなどの明らかな場合を除き、
事故や怪我等に対する責任は負わないとはっきり書面で説明しています。
こうする事で、大浦家は隠ぺいする理由それ自体を極力無くしています。
責任を負わないと言うと、不安に思うかもしれませんが、
そもそも、誰もが望む安心・安全を確保した上で楽しく、穏やかに過ごせる場所というのは、
目指すべき所ではあるものの、現実問題として大きな壁があります。
例えば、楽しくしようと思えば、何かしら活動をする必要があります。
しかし、動くという事は同時に事故のリスクが増える事を意味します。
逆に事故のリスク減らし、安心・安全を突き詰めると、
動かないのが一番安全なのです。
各施設のサービスの違いは、
ある意味、この二つをどのような割合で重要視し、
バランスを取っているかの違いと言えます。
大浦家は、リスクがあったとしても、残りの人生を出来る限り本人の好きなように、
人生を楽しむ事に比重を置いています。
だからリスクを恐れず積極的に活動していきますし、
そのリスクに対してご理解・ご納得頂いた方のみしか、大浦家には入居はできません。
(※誤解の無いように一応説明しておきます。
責任を負う必要がないからと言って無責任に対応するという事ではありません。
大浦家のスタッフは基本的に新規採用ではなく、
元々私の知っている信頼できる介護経験者や、施設経験者を採用しています。
皆、責任は負わずとも皆責任感をもって仕事をしていますし、
今までの経験で培った知識や経験をもって対応をしています。
つまり、活動する上においても、事故のリスクもしっかり考えた上で、
リスクが最小限になるような対応をし、活動しているという事です。)
ざっくりですが、説明するとこんな感じの仕組みになっております。
細かい事を言うとまだまだ説明し足りないのですが、
ざっくりでこんなに長くなってしまったので、
今回はこれくらいにしておきたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました(*´▽`*)