大浦家・上津役家日記~H31.3月号~

皆さんこんにちは(●´∀`)ノ

あきひこです。

時間が過ぎるのは早いもので、

上津役家がオープンしてもう半年が経とうとしております。

おかげさまで、上津役家ももう満床になります(*´▽`*)♪

そして、もうすぐ平成というひとつの時代が終わります。

そしてそして、また新しい時代の幕開けとなります。

上津役家も家族が全員揃って、

これからがまた、新しいスタートだと思います。

これからも皆様に楽しんで頂けるよう、

全員で力を合わせ、頑張って行きたいと思いますので、

どうぞよろしくお願い致します♪

では、今月号も最後までお付き合い宜しくお願い致します!

 

「 八女 」

2月26日。

上津役家に八女となるサワさんが家族の仲間入りしました。

彼女と初めて会ったのは病院でした。

彼女は元々、自宅で生活していましたが、

数年前より物忘れや物とられ妄想、幻聴等の症状が出る様になり、

小規模多機能施設のサービスを利用しながら生活をしていました。

しかし、その症状は徐々に進行し、

周囲に対する暴言や介護をされる事を嫌がる介護抵抗、

更には夜間外出し戻れなくなり近隣の方にご迷惑をかけてしまうという事が出てきました。

そして、自宅で生活する事が難しくなった彼女は、保護入院という形で入院する事になったのでした。

病院に面談に行った際の彼女はとても明るく、人見知りする事無く、

初対面の私とも楽しくお話ししてくれる、とても素敵な方でした。

その後、体験入居を経て上津役家の家族となった彼女は、

その持ち前の社交性からすぐにみんなと仲良くなり、

今ではすっかり上津役家に馴染んでおり、

今の所、物忘れ以外の認知症の症状も落ち着いています。

そんな彼女にさっそく変化が出てきたようです。

元々活発な彼女ですが、膝が悪く、あまり長く歩くと痛みが出て、

歩行が不安定になっていました。

先日、ご家族と共に病院受診へ行った際の事。

病院から帰ってきたご家族から、

「今までは少し歩くと、歩きが悪くなり、

ちょっと待ってちょっと待ってとなっていたのに、

今回はそんな事無くしっかり歩けていたので驚きました。」

とのお話がありました。

彼女は普段、上津役家でのお手伝いを率先して行ってくれます。

その頑張りが、早くも報われたのかもしれません。

これから、彼女がどのように変わっていくのか。

楽しみでなりません。

 

「 助け合い 」

大浦家や上津役家は助け合いのシェアハウスです。

どちらのシェアハウスでも、

入居者同士が自然と助け合う様子が日常的に見られます。

大浦家でのある日の夜の事。

夕食を終え、2階の自分の部屋で休んでいたマルコさん。

しかしこの日は中々寝付けなかった様で、

不安になったのか部屋から出てきます。

同じ2階にお部屋があるノブさんがそれに気づき声を掛けます。

その後、ノブさんはマルコさんに部屋のベッドに横になる様に促し、

マルコさんが安心して眠るまでの数十分の間、

彼女の側に居て手を握り、話し相手をしてあげていました。

そして、彼女が安心して眠ったのを確認し、

そっと部屋を後にして自分の部屋に帰って行くのでした。

まるで本当の親子の様な、心がほっこりする、暖かい雰囲気に包まれた素敵な光景でした。

まだ開設して日の浅い上津役家でも、助け合いは見られます。

タカさんは同室のフジさんが色々とどうしていいかわからなくなるので、

その度に声を掛け、優しく教えて助けてくれます。

カメさんやイワさんは、誰かの異変を見たり、感じたら、

すぐにスタッフへ知らせてくれます。

ミヤさんは車イスの方がきつそうにしているなと感じたら、

「大丈夫?お部屋で休むね?」

と声掛けしてくれます。

ヒロさんも、他の方が上手く食事がとれず、

食べこぼしているのに気付いたら、

そっと片付けたり、食事のお手伝いをしてくれます。

この様に、

スタッフが入居者を、

入居者がスタッフを、

入居者が入居者を。

それぞれが今出来る事を出来る範囲で助け合う事で、

みんなの生活が成り立つ。

助けたり助けられたり。

そんな居心地の良い場所を目指して、

今日も助け合いは繰り広げられます。

 

「 命の授業~題材~ 」

ある日の夜中の上津役家。

いつもの様に声掛けし、

スタッフがモリさんをトイレに連れて行きます。

トイレを済ませベッドへ戻るまで、

スタッフとモリさんは何気ない世間話を交わし、

また眠りにつきます。

いつもと変わらない、いつもと同じ光景。

ここまではー。

1時間ほどしてモリさんの部屋のコールが鳴ります。

スタッフが部屋を訪ねると、

モリさんは冷や汗で寝間着がびっしょり濡れていて、

自分の胸を押さえていました。

「胸が痛い。ちょっと起こして。」

そう言われ、スタッフは何か嫌な感じを覚えつつも

彼女をベッドサイドに腰掛ける様に身体を起こします。

しかし、1時間前のトイレの際は自力で座った状態を保てていた彼女が、

その時はスタッフが支えていないと身体が倒れてしまう程、

憔悴しきっていました。

スタッフは起こすのを止め、

またすぐにベッドに横になってもらい、声を掛けます。

が、この瞬間、彼女はまるで気絶したかのように意識を失い、

スタッフの呼びかけにも無反応になります。

スタッフはすぐに私と管理者の中村に連絡し、指示を受け救急車を呼びます。

幸いモリさんの意識は数十秒ほどで回復し、

いつも通り会話できるまでになっていましたが、

念の為そのまま救急搬送。

・・・が、検査結果等には全く異常が診られないとの事で、

夜中の3時に帰らされてしまいます。

しかし、夜が明けた朝より38℃台の発熱があり、

再度ご家族により昼間病院受診し、

インフルエンザかもしれないので念の為入院しようという話しになり、入院となりました。

医師の話では、1週間程度で退院できるだろうとの事だった様です。

結局、入院とはなったものの、

原因がわからないままのあの日の胸の痛みは何だったんだろうと、

ご家族も私達も不安が拭えないままでした。

そして、その日の夜に自体が急転、

病院で夕食を食べた後、モリさんはまた意識を失います。

すぐに検査した所、心臓の動脈が裂けた事が原因と判明。

緊急手術となりました。

幸い、手術は無事成功。

順調に回復し、2週間ほどの入院で無事、

上津役家へ帰って来る事ができました。

ご家族は、救急搬送時に対応したスタッフを命の恩人と言って下さいます。

帰ってきたモリさんもそのスタッフと2人の時に、

『あなたのおかげで助かった。本当にありがとう。』と、

涙を流し言ってくれたそうです。

客観的な話をすれば、

今回の件で当社やスタッフは大した事はしていません。

モリさんが自身でコールを押してくれたのが始まりですし、

スタッフは指示された通り救急搬送しただけです。

入院の際も連れて行ってくれたのはご家族です。

正直、こんなに感謝されるのはなんだか違うんじゃないかと、

畏れ多い気がしています。

なにはともあれ、

モリさんが元気に帰って来てくれて、本当に良かった♪

 

「 命の授業~自分の中で生かす~ 」

(※今回のテーマは、ここで書く内容ではないのかもしれませんが、

みなさんにこの仕事の事を、高齢者の方々の事を知ってもらいたいので

書く事にします。)

高齢者と関わる仕事をする上で、

私がとても大切にしている事のひとつに、

ある事柄からどれだけの事を感じ取り、自分の知恵に出来るか。

というのがあります。

知識ではなく、知恵です。

簡単に言うと、ただ知っているだけでなく、自分の経験値として身につけ、

以後の自分の行動に活かせる様に出来るかどうかという事です。

わかりやすい例をひとつ。

私は、機会がある毎にスタッフに、

「やった方がいいと思った事、やったら喜んでもらえるんじゃ

ないかと思った事は、最短最速ですぐやりなさい。」と言います。

合わせて自分が過去に先延ばしして後悔した時の具体的な話をして、

「今一緒に笑って話している方が、明日亡くなる事もあるのだから、

後悔しない様に一日一日、精一杯関わる様にね。」と言います。

私は過去の体験から、それを自分の知恵にし、その後に活かしてきました。

(過去の大浦家日記などを読んで頂けると分かると思います。)

当然、今回のモリさんの救急対応をしたスタッフ(※以後、彼と書きます。)にも話していました。

しかし、私の様に実体験のない彼は、

私の話を知識として理解しているだけだった為、

あまり自発的な行動は見られず、

今出来る事も先延ばしして中々行動しない所がありました。

しかし、今回のモリさんの事で、

彼に心境の変化が起こっているようです。

モリさんを救急搬送し戻ってきた彼と話しをした際、

彼はこう言っていました。

「つい1時間前にトイレに連れて行った時は普通に楽しく話していたのに、

その1時間後には胸が痛いと言って意識が無くなってしまった。

あまりの変化にショックだった。」と。

彼は、この時に本当の意味で私の話しを理解したんだと思います。

また、退院したモリさんを見て、

彼はこんな事も言っていました。

「たった2週間の入院でこんなに身体の動きが悪くなるとは思ってなかった。」

普段、元気な時の入居者の方々と楽しく過ごしていると、

頭ではわかっていても、

明日も今日と同じように入居者の方々と過ごせると思ってしまいます。

だから、今日出来る事も明日に回してしまったり、

面倒な事は避けてしまったりという甘えが出てきてしまいます。

でも現実は、

私達よりも体が弱く、

私達よりも幾つも持病を抱え、

私達よりも残された時間が短い。

私達が軽んじて何気なく過ごす1日が、

高齢者の方々にとってはとても大切な1日なのです。

それを私達は心に刻み、知恵とし、

自分を律し行動に活かしていかなければなりません。

今回のモリさんからの命を賭した授業で、

当社スタッフが何をどこまで感じ取り、

どれだけの事を自分の知恵と出来るのかは正直わかりません。

1つだけのスタッフもいれば、5つのスタッフもいるかもしれません。

例に挙げた彼も、心境の変化は起こっていますが、

それを自分の知恵として行動に移せる様になるかは、今後を見ないとわかりません。

ただ、私はモリさんの命の授業を無駄にしない様、

それぞれのスタッフが1つでも多くを感じ取り、

自分の知恵に出来る様に見守り、サポートして行きたいと思います。

高齢者の方々は、自分のその命をもって私達へ色々な事を教えてくれています。

高齢者の方々との接し方やリスクはもちろんの事、その方自身の事や、

その方を通して私達自身の事までも教えてくれます。

私達が病気や死をコントロールする事は出来ません。

ならばせめて、起きた事から多くを感じ、余すことなく自分の血肉にし、

今後に活かす。

それが私達がその方の為に出来る最大限の事ではないでしょうか。

なぜなら、それはその人を自分の中で生かすという事だと思うから。

実際に、今の私の人間としての考え方や行動は、

今まで私と関わり、色々な知恵を授けてくれた方々が創っていると感じます。

だから、今関わっている方々も、昔関わった方々も、

関わって既に亡くなっている方々も、

今もみんな私の中で生きています。

きっとみなさんの中にも、

今の自分の考え方や行動に影響を与えてくれた人達が生きているのではないでしょうか?

人はそうやって影響を与え続けて行く事で、

ずっと誰かの中で生き続けられる。

そう考えると、何か素敵ですよね♪

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