大浦家・上津役家日記~R2.1月号~

「 ご挨拶 」

新年、 明けまして おめでとうございます。 
皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、旧年中は、多大なるご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。
本年も、スタッフ一同、更なるサービスの向上に 努めて参りますので、
より一層のご支援、お引立てを賜りますよう お願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸をお祈りし、
新年のご挨拶とさせていただきます。

「 心配御無用! 」

過去の大浦家・上津役家日記でも何度か書いた事がありますが、
ご家族の方でまだ不安をお持ちの方がいらっしゃるようなので、
改めて弊社の入居者の方々に対しての想いや考えについて
書きたいと思います。
まず、弊社シェアハウスの名前には、必ず最後に『家』が付いております。
これは、それぞれの入居者の方々に自分の家と思って貰えるような
場所を創って行きたいと思ったからです。
そして、入居者とスタッフ皆が家族の様な関係性を築き、
一緒に生活して行きたいという想いから、名前に『家』を付けています。
家族は一緒に笑って泣いて喜んで、怒り怒られ、楽しんで、喧嘩して、
そんな事を繰り返しながら、 家族の絆を深めているのではないかと思います。
だから、弊社でも入居者の方々をお客様扱いはせず、
同じ様に一緒に笑って泣いて喜んで、怒り怒られ、楽しんで、喧嘩して、
純粋な人間同士の関係性を築けるように心がけています。
私やスタッフにとって、入居者の方々は、
自分のおじいちゃん、おばあちゃんであり、
父親、母親だと思って関わっています。
これは、スタッフと入居者の関係性においてだけではなく、
入居者同士においても、
そのような関係性が築いていける様にスタッフが間に入っています。
特に弊社は基本的に認知症の方を対象にしていますので、
それぞれの症状から周囲の入居者に迷惑をかけてしまったり、
喧嘩をしてしまったりする事も多々あります。
以前書いた事がありますが、
ひどい時は幻覚・妄想などの症状により、
他の入居者の方を泥棒だと思い込み、
杖で叩いてしまうという事もありました。
この様な事があり、ご家族に経緯について報告する際に、
必ずご家族が心配されるのが、
『退去させられるのではないか』 という事の様です。
しかし、その点については心配御無用。
一度家族として迎えた方を、周囲に迷惑をかけるから、
大変だからなどという理由で退去をお願いする事はありません。
良い時も悪い時も共にしてこそ家族です。
良い状態の時しかそばにいないなんて都合の良い家族は
どこにも いないのですから。
それに、この後の章でも書きますが、
私達は認知症の方をみるプロです。
大変な症状のある方をみてこそ、その真価が問われると思っています。
認知症の症状を理由に退去させるのであれば、プロとは言えません。
弊社が、入居の受け入れを断る、
または入居後に退去をお願いするのは次の4つの場合です。
①弊社に入居するよりも、
本人にとってより良い生活をする 方法が他にある場合。
②認知症の症状ではなく、精神疾患などにより、
自分をコントロール出来ず、自傷行為や他傷行為をしてしまい、
まず専門医による症状の改善が最重要だと思われる場合。
③医療行為が常時必要となり、看護士が常駐して生活を見守る
必要性がある場合。(訪問看護で対応出来る範囲であれば問題ありません。)
④認知症の症状によるものや、入居者同士の喧嘩などにより、
他者へ怪我を負わせ、被害者本人・家族が相手側を許して頂けなかった場合。
以上です。
この4つ以外に弊社から退去のお願いをする事は
無いと思って頂いて大丈夫ですので、
是非、ご安心頂ければと思います。
また、④についてですが、
幸い、弊社入居者のご家族様方は、皆様、認知症に対しての理解も深く、
「こちらもいつご迷惑をかけるかわからないので、
相手のご家族の方にも気にしなくていいですとお伝え下さい。」 と、
優しいお言葉を掛けて下さる方ばかりです。
この様にご家族も含め、それぞれが支え合い、
補い合い、認め合い、理解をし合う事で、
現在の大浦家、上津役家の良い環境が出来ているのだと思います。
改めて大浦家、上津役家を形作り、
支援下さっている関係者の皆様に お礼申し上げます。
今後も、現在の現状を皆様に正確に知って頂く為に、
良い事も悪い事も、お伝えする事があるかと思いますし、
状況によっては何かご協力をお願いする事もあるかもしれません。
その時は是非、退去させられるなどの過度なご心配はなさらずに、
一緒に解決策を考えて頂ければ 幸いです。

「 オオカミ中年のうち自慢 」

大浦家。
ひとみん、しまちゃん、りょうくん、れなーど、ゆっきー、しげるん、かほりん。
上津役家。
ともちゃん、かーくん、こうくん、ゆいぴー、ちーちゃん、りょうちゃん、
えっちゃん、しーちゃん、かずくん。時々、ちびっこ介護士ゆうか。
以上、うちの全スタッフです。
(※実名は恥ずかしいだろうと思い、今勝手に愛称をつけました。)
うちのスタッフはとても素晴らしいスタッフばかりです。
他のどんな会社のスタッフにも負けない、私の自慢のスタッフです。
皆それぞれ個性はあるものの、
こんな屁理屈な私の、自分のワガママを叶える為に始めた会社に力を貸し、
頑張ってついて来てくれる、
根が真面目で優しい人ばかり。
私は今のこのメンバーが大好きです。
先の章で少し触れた、認知症をみるプロという話し。
認知症の症状は人それぞれです。
さらにその日その日によっても変わったり、
時の経過によって新たな症状が出る事もあります。
その為、スタッフはその時々に おいて、
その方が今何を感じているのか?
どうすれば落ち着くのか?
笑顔で過ごせるのか?
今までの趣味嗜好や性格、傾向などを踏まえた上で、
その時の状態をよく観察し、自分の頭で考え、答えを出し、
実践して、また観察して、
対応が間違っていなかったか?
他に良い対応方法は無いか?
常に試行錯誤しながら、その方にとってのその時の正解を探し続け、
臨機応変に対応し、その方の症状を、生活を、
今より 少しでも良く、少しでも豊かなものに変えて行かなければなりません。
それを追い求め、その為の努力を惜しまず、実現していく。
それがプロだと思います。
私は世の中の全ての同業者を 知るわけではありませんが、
現在の高齢者の入居施設関係の環境において、
まずこれを行う事自体が難しいと思います。
特にその施設が大きければ大きい程、入居者に対しての対応は決められ、
やってはいけない事や出来ない事が増えて行きます。
業務は効率化されていき、タイムスケジュールが決められ、
その日の各スタッフの仕事内容も担当制になり、決められて行きます。
更に効率化と人手不足により、最小の人数で最大の入居者をみる様になり、
それにより仕事量は増え、
各スタッフは自分の担当の仕事をこなす事だけに謀殺されるように なります。
こうなるともう臨機応変に対応するどころか、
入居者の方々とゆっくり会話する事すらままなりません。
高齢者福祉業界の現状については、
以前HP版大浦家・上津役家日記で書いたのでこの辺で割愛しますが、
要は認知症をみる、そしてみれる人材を育てる環境を創るだけでも
大変難しいという事です。
この環境を創る為には、
ざっくり言うと、業務を効率化せず、統一せず、
スタッフの自由に 出来る体制を創る必要があります。
だから、うちには会社としての業務の決まり事が次の、
『ゆるい』2つしかありません。
・基本的な食事の時間。
・基本的なお風呂に入る日。
『ゆるい』と言ったのは、
その時の入居者の状態によっては日時を変えたり中止しても良い、
絶対のものではないからです。
ただ、これ以外に決め事が無いわけではありません。
それは、スタッフ間で話して決めた決め事です。
これはミーティングなどで、各シェアハウス自由に決めて良い事になっています。
これを読まれている方の中には、
『そしたら皆そういう風にすればいいのに。』 と、
思った方もいるかもしれません。
が、それは実際問題難しいのです。
スタッフが自由に出来る体制にするというのは、
スタッフの資質や考え方、働き方次第で良くも悪くもなるという事だからです。
うちのスタッフでも入社当初によく見られましたが、
他の施設と違い、うちは タイムスケジュールが無いので、
今何をすべきかを自分の頭で考え、行動していかなければなりません。
これが中々出来ない。
だから始めは何も出来ずに 1日が終わってしまいます。
また、うちの場合、入居者の方々も基本的に自由に過ごせる環境なので、
各々自由に動き回ります。
だからスタッフは、通常の施設の何倍も考え、動き、意識し、
気を配り、判断し、適切な行動をしないと、
すぐにあちこちで事故や問題が起きてしまいます。
入居者にとって自由で充実した生活環境というのは、
会社やスタッフにとっては、かなり非効率で危険な、
とても成り立たせるのが難しいものなのです。
さらに、今話しているのは環境や体制の事。
実際に一番難しい問題となるのは、その先にある、
入居者の方の状態を観察し、推測し、仮定し、実践し、改善して行く力、
そして何よりその力を今よりも もっと身に付けたいと思う強い想いが、
それぞれのスタッフにあるか、育てる事が出来るか、なのです。
これが無ければ認知症の症状が落ち着く環境が出来る事は無く、
場合によっては症状が酷くなってしまい、
中身がグチャグチャな施設になってしまいます。
だから大抵は、そんなリスクや労力、お金を負ってまで
その環境を創ろうとはしません。
それでもある程度の形にはなるのですから。
逆に言うと、その難しい道を選び、しっかりとした形に出来ているからこそ、
うちは今まで沢山の施設を見て来たケアマネージャーさんや役所の方、
ご家族の方に評価して頂けているのだと思っています。
全国には素晴らしい施設が沢山あります。
こんな風に出来たらいいな、
理想的な施設だなと思う会社も幾つかあります。
しかし、そのほとんどが入居前の事前審査などで
自らの施設に馴染みそうな方や、大変な症状の方を
除外するような選別していたりします。
選別するのが悪いと言いたいわけではありません。
その会社の理想とする施設を実現する為の、
ひとつの有効な手法だと思います。
うちがそうしないのは、今大変な思いや苦労をしている方を
選別するような事は出来るだけせずに実現する。
それがうちの理想だからです。
(※『出来るだけ』と書いたのは先の章で書いた入居を断る、
退去をお願いする4つの場合の内、①②がある意味、
入居前の選別と 言えるからです。)
うちは、そうして受入れした入居者の方々のほぼ9割が認知症の方です。
うちのスタッフ達は、
そのほとんど選別せずに入居してくる様々な症状のある方々を、
さらに、共同生活をするシェアハウスという環境の中で、
全員の症状に向き合い、
他の入居者の方々との関係性を築けるように働きかけ、
試行錯誤しながら入居者の皆さんが充実した生活を送れる様な
生活創り、家創りをし、理想へと続く形を創っているのです。
まだまだ満足いくものではありませんが、
現時点である程度評価して頂ける状態を創れているのは、
もちろんご家族や担当ケアマネージャーさんのご協力もありますが、
何よりもうちのスタッフがすごいからに他なりません。
私を含め、まだまだ足りない部分や勉強不足な部分はあると思いますが、
うちのスタッフと顔を合わせた時は、
是非、褒めてやって下さい。
かなりうち自慢をしてしまいましたが、
うちと他との違い、そしてうちのスタッフと他のスタッフとの違いを、
少しでもご理解頂ければと思い、書かせて頂きました。
何分そういうタイトルでもありますので、どうかお許しください。
今のこのスタッフ達がいなければ、
今の大浦家や上津役家は無く、
私はただ理想論を叫ぶだけのオオカミ中年になっていたのですから。

今年は大浦家、上津役家共に1泊2日の旅行もあります。
この様な、今迄チャレンジして来た事は続けながら、
それに満足する事なく、それ以外にも小さいものから中くらいのものまで、
様々な新しいチャレンジをして行きます。
そして、チャレンジを続け経験値を上げながらしっかりと力を蓄えて、
来年から再来年辺りに、またドカンと大きな試みに チャレンジをする予定です。
年々パワーアップする、大浦家、上津役家に期待して頂き、
暖かく見守って下さいます様、宜しくお願い申し上げます。

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