大浦家・上津役家日記~R2.3月号~

皆さんこんばんは(●´∀`)ノ  
あきひこです。
今月は少し投稿が遅くなってしまいました。
申し訳ありません。
今月もどうぞ宜しくお願い致します。

「 母と詐欺師 」

皆さんは、福祉の仕事をしている人に対して、
どのようなイメージを もっているでしょうか?
優しい人? 思いやりのある人? 慈悲深い人?
以前にも書いた事がありますが、初対面の人に介護の仕事をしていると言うと、
『若いのに感心~』だとか、
『大変な仕事をしてえらいね~』 とよく言われました。
私はそれがとても嫌でした。
私自身、他の人と比べて、そんなに優しいわけでもなく、
思いやりがあるわけでもなかったし、働いていて、
他の職種と比べて特別大変なわけでもなかったからです。
今迄の大浦家・上津役家日記を読んで頂いている方は、
福祉職に対する美化されたイメージは、
ある程度なくなっているかもしれませんね。
今回は、介護職として働く人。
特に認知症の方の介護に携わる人(※以降「認知症介護者」と書きます。)
の実像について、簡単ではありますが、お話ししたいと思います。
まず始めにわかって頂きたいのは、介護の仕事をしている人は、
特別優しいわけでも、忍耐強いわけでも、思いやりがあるわけでもなく、
皆、その他の職業に勤めている他の方々や、
これを読んでいる皆さんとそんなに変わらないという事です。
それどころか、むしろ ズルくて、嘘つきで、疑り深くて、薄情で、厚かましい。
正に詐欺師の様な感じ。
それが、認知症介護者です。
(※介護者個人の性格ではなく、認知症介護者としての仕事をする 上で、
その様な立ち振る舞いになるという事です。)
どうでしょうか?
皆さんのイメージとは真逆なのではないでしょうか?
では簡単ではありますが、ご説明をしていきましょう。
認知症介護は言わずもがな、人をみる仕事です。
人は機械とは違い、心があります。
心はとても複雑で、ひとつの問いに対しても、その答えは人それぞれ。
また、自分の感情に素直に答える人もいれば、
理性や周りへの配慮などから、
自分の本心とは違う答えを言ってしまう人もいます。
認知症の方も、もちろん同じ。
個人的には、病気により色々な事がわからなくなるせいか、
私達よりは比較的自分の感情に素直な気がします。
とはいえ、その様な複雑な心を持つ人の生活をみる時、
認知症介護者はどのようにあるべきなのでしょうか。
認知症の症状は、記憶障害はもちろん、実際には無い作り話をしたり、
幻覚や幻聴があったり、暴力行為や徘徊症状など、
様々あり、人によりそれぞれ違います。
だから、
認知症介護者はその方の訴えを鵜呑みにして信じる事は出来ないし、
かといって信じずに放置も出来ません。
その方々の世界観を理解し、
その方が安心出来る様に作り話しに乗るのはもちろん、
何の罪悪感も無く、ごく自然に嘘をつきます。
例えば、家族が迎えに来ると思って寝ずに待っている方に、
『明日迎えに来ると言ってたよ』 など、自然と口から出ます。
また、例えば○○が痛いという訴えがあったとします。
認知症介護者はすぐには信じません。
なぜならそれが本当ではないかもしれないからです。
寂しい気持ちから、誰かに構って欲しくて言っていたり、
実際には転んでいないのに、転んでぶつけたと思い込んでいたり。
以前、HP版大浦家・上津役家日記で、
認知症介護者には観察力が必要だと書きました。
認知症介護者は常に利用者の方の表情や体の動きなど様々な事を見て、
その日の利用者の方の状態を把握しようとしています。
人の心は複雑ですが、身体は正直。
どこかに痛みがあれば、必ず、普段と動きが違います。
足であれば引きずっていたり、歩幅が狭くなっていたり。
動く際に顔が一瞬ゆがんだり。
身体に出る反応は隠せません。
そういった情報と、今まで関わって知り得た本人の特性や症状から、
認知症介護者は色々な事を判断し、
構って欲しくて言っている方には寂しさが和らぐ対応、
実際に痛みがある方には、
痛みを和らげる、又は病院の手配などの対応と、
その後の対応を決めています。
同じ様な事でよくあるのは、
実際にはそれをする能力があるのに、
『痛くて出来ない、きついから、調子が悪いから出来ない。』
などと言って、リハビリをやりたがらない事などがよくあります。
しかし、それを鵜呑みにしてしまうと、その方はどんどん体力が衰え、
本当に何も出来なくなってしまいます。
だから、十分な観察を行った上で本当に不調でないと判断したら、
体力が衰えない様に、普段の観察やコミュニケーションの中で、
その方にどういう風に対応したら無理やりでなく、
やる気をもってリハビリの取り組めるのかを探し、
見つけた方法を使って利用者の方の気持ちを上手く乗せています。
それを実現するのに嘘や演技が必要であれば、
また、躊躇することなく、嘘をつき、演技をします。
認知症介護者はある意味、
とても冷静に、誰よりも客観的に、
利用者の方を見ているのではないかと思います。
正に詐欺師の様に。
余談ですが、排尿感覚の無い、
おむつやリハビリパンツを履いている方も、
良く観察していると排尿する時に落ち着かなくなったり、
表情が曇ったり、身体に変化があります。
そう考えると、認知症介護者は母親の様だなぁ。
とも思います。
傍からは同じに見える赤ん坊の泣き方の微妙な違いで、
お腹が空いたのか、おもらししたのかを的確に判断する母親。
もしかしたら、
母親と詐欺師がこの仕事に一番向いているのかもしれませんね。

「 コロナ 」

始めに。
―この度のコロナウイルスにより、お亡くなりになられた全ての方々に、
お悔やみを申し上げます。
また現在、コロナウイルスにより、闘病をされている全ての方々が、
回復し元気になる様、心よりお祈りしております。―

ご存知の通り、コロナウイルスが猛威を振るっております。
日本のみならず、世界中の人々が何かしらの被害を受けています。
TVをつければ毎日、コロナに関する様々なニュースを目にします。
今や世界中の誰もが、コロナについて考えない日は無いのではない でしょうか。
私も、コロナに関する様々なニュースを目にする度、
色々な事を考えさせられます。
過去にオイルショックで経験したはずなのに、過剰に不安になり、
トイレットペーパーが無くなるとのデマに踊らされる人。
コロナウイルスを他人にうつそうとする人。
咳をした人をコロナではないかと排除しようとする人。
政府が不要不急な集まりを控える様に要請しているにも関わらず、
意にも介さず普段通りに過ごす人。
自分の頭で考えて行動する事をせず、
後から国の対応が遅いと文句を言う人。
いつかこの様な事が起きると予見し、
廃業したマスク工場の設備を廃棄せず、保管していた会社。
人間のズルさや弱さ、醜さ、脆さ、 優しさ、賢さなど、
普段ではあまり目の当たりにしない様な事を次から次に見せられ、
否が応にも考えさせられます。
そして思います。
『自分はどうあるべきなのか』と。
きっと皆さんも同じではないでしょうか。
今回の事で私が一番感じた事は、
『人間はちっぽけ』
という事。
現生人類のホモ・サピエンスが誕生して約180万年。
それだけの時間を掛けて進化し、学び、発展を遂げてきた人類。
科学技術や医療技術の進歩により、
昔不治の病だった病気も治せる様になり、寿命も長くなりました。
暮らしも豊かになりました。
それが、たったひとつのウイルスによって簡単に崩壊してしまうかも しれない。
そしてもうひとつ。
『人間はひとつ』
という事。
今でも国同士や人種、貧困、宗教などで人間同士の争いの絶えない
この世界で、初めて全人類がコロナウイルスを共通の敵として
ひとつになっている、またはなれると実感しています。
ウイルスの前ではこれらすべてが何の為の争いだったのかと思えます。
命の大切さをみなが実感します。
世界は、人は、みな繋がっている。
遠い海の向こうの、行った事の無い知らない土地で起こった出来事が、
今や世界中を不安に陥れているのですから。
人間はちっぽけ。
でも、皆がひとつになればきっと強いはず。
今こそ人類が地球人として、ひとつになる時なのではないかと 思います。
あとがき。
大浦家・上津役家でも面会自粛、
スタッフはもちろん、入居者の方の外出帰宅時や面会者に対する
うがい手洗いの励行、病院受診時のマスク着用、
外部屋内でのレクレーションは中止し、
屋外および関係者以外との接触が無い形での
外出レクレーションに変更する等して対応しております。
関係者の皆様、引き続きご協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。

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